保険の満期とは?満期返戻金と満期保険金の違いを解説

生命保険

保険の満期とは?満期返戻金と満期保険金の違いを解説

保険を知りたい

保険の『満期』って、よく聞くけど、実際どういう意味ですか?

保険アドバイザー

簡単に言うと、保険契約の終わり日と考えていいよ。例えば、60歳満期の保険なら、60歳になる日までが契約期間だね。契約期間が終わることを満期というんだ。

保険を知りたい

終わりになると、お金が戻ってくるって聞いたことがあるんですけど、本当ですか?

保険アドバイザー

そうだね。もしものことが起きずに契約期間が終わった場合は『満期返戻金』、もしものことが起きずに契約期間の終わりまで生きていた場合は『満期保険金』が支払われる場合があるよ。ただし、すべての保険に当てはまるわけではないので、契約内容をよく確認することが大切だよ。

満期とは。

『保険の満期』について説明します。満期とは、保険契約で決められた期間が終わる時のことです。例えば、満期が60歳の場合、60歳の誕生日と同じ月の契約日、その前日で保障が終わります。満期には、『満期でお金が戻る場合』と『満期でお金がもらえる場合』の二種類があります。前者は、保険金が支払われるような出来事が起きず、契約を途中で解約した場合や満期を迎えた場合に、契約者に戻ってくるお金のことです。ちなみに、解約でもらえるお金は『解約返戻金』と言います。後者は、契約している人が満期まで生きて、満期を迎えたときにもらえるお金のことです。貯蓄型の保険、例えば養老保険などでは、この満期でもらえるお金が支払われます。

満期とは何か

満期とは何か

保険契約には必ず終わりがあります。それが満期です。満期とは、契約で定められた期間の最終日のことを指します。この期間は、契約時に満期年齢や満期までの期間で設定されます。例えば、六十歳満期と契約した場合は、六十歳の誕生日を迎える年の、契約応答日の前日が満期日となります。

契約応答日とは、契約を結んだ日に対応する日で、保険期間中に毎年巡ってくる日です。例えば、四月一日に契約した場合、契約応答日は毎年四月一日になります。ですから、四月一日に契約し、六十歳満期とした場合、六十歳の誕生日を迎える年の三月三十一日に契約が満期を迎えます。

満期を迎えると、保険契約は終了し、それ以降は保障がなくなります。つまり、病気や事故で入院した場合などの保障が受けられなくなるということです。これはとても重要な点なので、しっかりと覚えておきましょう。

満期を迎える前に、今後の備えについて考える必要があります。同じ保険を更新することもできますし、新たな保険に加入することも考えられます。現在の状況や将来設計に合わせて、最適な備えを選びましょう。更新する場合、年齢が上がっているため、保険料が高くなる可能性があります。また、健康状態によっては、希望する保障内容の保険に加入できない場合もあります。そのため、満期が近づく前に、余裕を持って情報収集や相談を始めることをお勧めします。保険会社や保険代理店に相談することで、自分に合った保障内容や保険料の保険を選ぶことができます。将来の安心のために、早めの準備を心がけましょう。

項目 説明
満期 契約で定められた期間の最終日。満期年齢または満期までの期間で設定。
契約応答日 契約を結んだ日に対応する日で、保険期間中に毎年巡ってくる日。
満期日(例) 4月1日契約、60歳満期の場合、60歳の誕生日を迎える年の3月31日。
満期後の保障 契約終了となり、保障はなくなる。
満期前の準備 更新、新規加入など、将来設計に合わせた備えが必要。
更新時の注意点 年齢上昇による保険料増加、健康状態による加入制限の可能性。

満期返戻金について

満期返戻金について

満期返戻金とは、約束された期間、保険の契約を無事に続け、満期を迎えた時に、保険会社から契約者へ支払われるお金のことです。これは、支払った保険料の一部を保険会社が積み立て、運用した結果として支払われます。簡単に言うと、保険の目的である保障を受けずに済んだ場合に、積み立てたお金が戻ってくるという仕組みです。

この満期返戻金を受け取れる保険は、貯蓄性を重視した保険商品に多く見られます。例えば、子供の教育資金準備のための学資保険や、老後の生活資金準備のための養老保険などが代表的な例です。これらの保険は、将来のお金の準備を目的とする側面が強いため、満期まで保険金が支払われることなく契約が継続した場合、積み立てられたお金が満期返戻金として戻ってくるのです。

一方で、病気や怪我の治療費を保障する医療保険や、がんと診断された場合に給付金を受け取れるがん保険などは、保障を重視した保険です。これらの保険は、万が一の事態に備えることが主な目的であるため、満期返戻金がない場合がほとんどです。保険料は、保障のために使われます。つまり、必要な時に保障を受けられるように支払うお金という位置付けであり、貯蓄の要素は少ないと言えるでしょう。

同じ保険料を支払う場合でも、満期返戻金の有無によって、将来受け取れる金額は大きく変わってきます。保障を重視するか、貯蓄性を重視するかによって、自分に合った保険を選ぶ必要があります。保険に加入する際は、保障内容だけでなく満期返戻金の有無やその金額についてもよく確認し、将来のライフプランに合った選択をすることが大切です。

項目 満期返戻金のある保険 満期返戻金のない保険
種類 学資保険、養老保険など 医療保険、がん保険など
目的 貯蓄性重視、将来のお金の準備 保障重視、万が一の事態に備える
保険料の使われ方 積み立て・運用、満期時に返戻 保障のために使用
特徴 満期まで保険金支払われず契約継続の場合、積み立てたお金が戻る 必要な時に保障を受けられる

満期保険金について

満期保険金について

満期保険金とは、契約時に定められた期間を無事に終えた時に、契約者であるあなたが受け取ることができるお金のことです。これは、約束された期間まであなたが生存していることが条件となります。よく似た言葉に満期返戻金がありますが、これは契約が満了した時に戻ってくるお金で、必ずしも生存が条件とは限りません。

満期保険金は、主に貯蓄性の高い保険、例えば養老保険などで受け取ることができます。これらの保険は、将来のための貯蓄機能と、万が一の場合の保障機能を併せ持っています。そのため、満期を迎えた時に、満期保険金と満期返戻金の両方が支払われることもあります。満期保険金の金額は、契約時に保険会社と約束した金額で、保険の種類や契約内容によって金額が変わります。

満期保険金を受け取れる保険の中には、医療保障や死亡保障といった他の保障も付いているものがあります。例えば、病気や怪我で入院した際、医療費の一部が支払われる医療保障や、万が一亡くなった場合に遺族にお金が支払われる死亡保障などです。これらの保障は、保険商品によって内容や金額が異なるため、複数の保険を比較検討し、自分の生活スタイルや将来設計に合った保険を選ぶことが大切です。

将来に向けて計画的に貯蓄しながら、もしもの時の備えもしておきたいという方は、満期保険金付きの保険を検討してみるのも良いでしょう。ただし、保険は複雑な仕組みなので、契約前に保険会社の担当者にしっかりと説明を受け、内容を理解してから加入することが重要です。色々な会社の保険内容を比較し、自分にとって最適な保障内容を選ぶようにしましょう。

項目 説明
満期保険金 契約期間満了時、生存していた場合に受け取れるお金
満期返戻金 契約満了時に戻ってくるお金(生存が条件とは限らない)
受取例 養老保険などの貯蓄性が高い保険
その他保障 医療保障、死亡保障などが付加されている場合あり
注意点 複数の保険を比較検討し、
保険会社の担当者に説明を受け、内容を理解してから加入

解約返戻金との違い

解約返戻金との違い

保険を満期まで持ち続けた時に受け取れるお金が満期返戻金であるのに対し、満期を迎える前に契約を終わらせた時に戻ってくるお金が解約返戻金です。どちらも積み立てられ、運用されたお金の一部ではありますが、受け取れる時期や金額が大きく異なります

満期返戻金は、契約時に定められた期間、保険を維持することで受け取れます。一方、解約返戻金は、契約者が保険を必要としなくなった時など、満期になる前に契約を自ら解約した時に受け取れるものです。

受け取れる金額も大きく違います。満期返戻金は、契約時の予定利率に基づいて計算され、ある程度の金額が保証されています。しかし、解約返戻金は、解約する時期によって大きく変動します。契約してから間もない時期に解約すると、支払った保険料の合計よりも少ない金額しか戻ってこない場合も少なくありません。これは、保険会社が契約の初期費用、つまり事務手続きなどにかかる諸々の費用に充てているためです。保険料から差し引かれる費用は、契約初期に多く、徐々に少なくなっていくため、契約期間が長くなるほど、解約返戻金の額は増えていきます。

したがって、保険を解約する際は、解約返戻金の金額をよく確認することが大切です。特に、契約して間もない時期の解約は、大きな損失につながる可能性があります。解約返戻金の額は、保険会社に問い合わせたり、契約時の書類を確認したりすることで知ることができます。まずはしっかりと確認し、本当に解約する必要があるのかをじっくり考えてから判断しましょう。

項目 満期返戻金 解約返戻金
受け取れる時期 契約満期時 満期前、契約者による解約時
金額の決定方法 契約時の予定利率に基づき算出、一定額保証 解約時期により変動
金額の特徴 比較的安定 契約初期は元本割れのリスクあり、期間経過とともに増加
その他 解約前に金額確認が重要

満期を迎える前に考えること

満期を迎える前に考えること

保険契約の満期が近づくと、それまで受けていた保障がなくなってしまうため、今後の備えについて改めて検討する良い機会となります。保障がなくなるということは、病気や事故といった予期せぬ出来事が起きた際に、自身で費用を負担しなければならないことを意味します。年齢を重ねるごとに病気のリスクも高まるため、保障がなくなることの影響は大きくなります。

満期を迎える前にできることはいくつかあります。まず、新たな保険に加入するという選択肢があります。保障内容や保険料などを比較検討し、現在の状況や将来のニーズに合った保険を選びましょう。また、現在加入している保険を更新することも考えられます。更新することで、保障を継続することができます。ただし、更新時には保険料が上がる場合もあるので、注意が必要です。

満期を迎えた時に受け取るお金の使い方も重要なポイントです。満期返戻金や満期保険金を受け取った場合、そのお金を有効活用することで、将来の生活設計に役立てることができます。例えば、老後の生活資金に充てることで、ゆとりある老後を送ることができるでしょう。また、住宅ローンの返済に充てたり、子どもの教育資金にしたりすることもできます。さらに、新たな投資に回すことで、資産を増やすことも可能です。

大切なのは、将来の生活設計を踏まえ、どのようにお金を使うかを事前に計画しておくことです。何にどれくらいのお金が必要になるのかを具体的に考えておくことで、満期金を受け取った時に慌てることなく、適切な使い方ができます。将来の不安を減らし、安心して暮らせるように、満期を迎える前にしっかりと準備しておきましょう。

満期を迎える前に考えること

まとめ

まとめ

約束の期間が終わりを迎えることを満期といいます。満期を迎えると、それまで受けていた保障はなくなります。この時、お金が戻ってくる場合があり、大きく分けて二つの種類があります。一つは満期返戻金、もう一つは満期保険金です。

満期返戻金は、約束の期間中に何も起きなかった場合に戻ってくるお金です。例えば、病気や怪我で入院するなど、保険で保障されている出来事が何も起こらなかった場合に受け取れます。これは、積み立てたお金に利息がついたものと考えて良いでしょう。一方、満期保険金は、約束の期間中に亡くならなかった場合に受け取れるお金です。つまり、生きて満期を迎えた場合に支払われます。

一見すると同じように見えますが、保障内容の違いによってどちらのお金が受け取れるかが決まります。例えば、入院や手術を保障する医療保険では満期返戻金、死亡を保障する生命保険では満期保険金が支払われます。また、商品によっては、満期返戻金と満期保険金の両方を受け取れるものもあります。

満期が近づいてきたら、将来の備えについて考え始める良い機会です。受け取った満期返戻金や満期保険金をどのように使うか、また、今後も保障を続ける必要があるかを検討しましょう。例えば、老後の生活資金に充てたり、新たな保険に加入したりするなど、人生設計に合わせて計画を立てることが大切です。保険は、人生の様々な万一に備えるための大切な手段です。言葉の意味や仕組みをよく理解し、自分に合った保険を選び、安心して暮らせるようにしましょう。

項目 説明 関連する保険
満期 約束の期間が終わりを迎えること。保障がなくなる。 医療保険、生命保険など
満期返戻金 約束の期間中、保障対象の出来事が起こらなかった場合に戻ってくるお金。 医療保険など
満期保険金 約束の期間中、死亡しなかった場合に受け取れるお金。 生命保険など
保障内容の違い 満期返戻金と満期保険金のどちらを受け取れるかを決める要素。 医療保険、生命保険など
満期返戻金と満期保険金の両方 商品によっては両方受け取れる場合もある。 一部の保険商品
将来の備え 満期が近づいたら、受け取ったお金の使い道や今後の保障について検討する。
人生設計 受け取ったお金を老後資金や新たな保険への加入などに活用する計画。
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