故意

規制・ルール

保険と故意の関係

「故意」とは、行った行為の結果を認識した上で、その行為を行うことを意味します。認識しているとは、その行為によって何が起こるかを理解しているということです。例えば、自動車保険で考えてみましょう。運転中にわざと電柱に車をぶつける行為は故意にあたります。なぜなら、電柱にぶつかれば車が壊れることを分かっていながら、ハンドルやアクセルを操作して衝突させているからです。故意は、結果を予想していた、というだけでなく、その結果を望んでいた場合にも成立します。例えば、壊れた携帯電話を新しいものと交換するために、わざと落として壊す行為も故意とみなされます。新しい携帯電話を手に入れたいと思い、その目的を達成するために行為をしているからです。このように、行為者が結果を認識し、それを実行に移したという点が故意の重要な要素です。保険の世界では、故意による行為は、自ら責任を負うべき行為として扱われます。そのため、ほとんどの場合、保険金は支払われません。これは、保険という制度の目的が、思いがけない事故や災害から加入者を保護することにあるからです。わざと起こした損害まで保障の対象としてしまうと、保険制度そのものが正しく機能しなくなります。また、故意による損害まで保障すると、保険料が上がり、結果として全ての加入者にとって負担が増えてしまう可能性も考えられます。保険金を請求する際には、故意の有無が細かく調べられます。故意による行為は、絶対にしてはいけません。