年金 長生き応援!トンチン年金の仕組み
トンチン年金は、独特な仕組みを持つ年金制度です。簡単に言うと、加入者グループの中で亡くなった方の年金原資を、生きている加入者に分配することで、長生きすればするほど受け取る年金額が増えていく仕組みです。一般的な年金は、あらかじめ決められた金額を一定期間受け取りますが、トンチン年金はそうではありません。生存している人の人数によって、年金額が変動するのです。加入当初は、受け取る年金額が少ない可能性があります。しかし、長生きするほど、受け取る年金額は増加していきます。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?それは、加入者全体の死亡率によって、年金原資の分配額が決まるからです。例えば、10人の加入者がいて、一人あたり10万円の原資があるとします。一人が亡くなると、残りの9人は11万1千円ほど受け取れます。さらに人が亡くなると、生存者の人数が減り、一人当たりの受取額はさらに増えていきます。このように、長生きするほど、分配を受ける生存者の人数が少なくなり、一人当たりの受取額が増えるという仕組みになっています。この仕組みは、イタリア人のロレンツォ・トンティが考案した保険制度に由来しています。トンティが考案した制度は、国家が発行する公債の一種で、加入者が死亡するたびに生存者に分配金が支払われる仕組みでした。現代のトンチン年金は、この仕組みに基づいて設計されており、長生きリスクに備える一つの方法として注目されています。