保険の定額型と変額型の違い

生命保険

保険の定額型と変額型の違い

保険を知りたい

先生、「定額型」ってよく聞くんですけど、どんな保険のことですか?

保険アドバイザー

良い質問だね。簡単に言うと、もらえるお金が最初から決まっている保険のことだよ。例えば、毎月決まった保険料を払って、病気になったら決まった金額がもらえるといった具合だ。運用によって金額が増えたり減ったりする心配がないんだ。

保険を知りたい

なるほど。じゃあ、反対に金額が変わる保険もあるんですか?

保険アドバイザー

そう。「変額型」という保険があって、これはお金を株や債券で運用して、その結果でもらえる金額が変わるんだ。うまくいけばもらえるお金が増えるけど、損をする可能性もある。定額型と違って、運用で得た利益や損失は自分が負うことになるんだよ。

定額型とは。

『定額型保険』とは、運用による利益に関係なく、もらえる保険金や年金などの金額があらかじめ決まっている保険のことです。反対に『変額型保険』というものもあり、こちらは保険会社が株や債券などで運用した結果によって、もらえるお金が増えたり減ったりします。変額型の場合は、運用で損が出た場合の責任は自分で負うことになります。亡くなったときに受け取れるお金は『基本保険金』と『変動保険金』の二つがあり、たとえ運用がうまくいかなくて変動保険金が減ってしまったとしても、最低限の『基本保険金』は必ず受け取れます。この説明は『保険』の用語の一つである『定額型』についてのものでした。

定額型保険とは

定額型保険とは

定額型保険とは、読んで字のごとく、保険金や年金といった受け取れるお金が、契約を結ぶ時点で既に決まっている保険のことです。将来もらえる金額が確定しているため、お金のやりくりがしやすく、将来設計において安心感を持つことができます。例えば、お子さんの教育資金や老後の生活資金として、確実にある程度の金額が欲しいと考えている方に適しています。

この保険の大きな特徴は、受け取る金額があらかじめ決まっているだけでなく、支払う保険料も一定であることが一般的です。毎月決まった額を支払うため、家計の管理がしやすくなります。将来、景気がどうなるか、市場がどう動くかといった心配をせずに済むので、安定性を求める方におすすめです。

例えば、お子さんが大学に進学する際に、100万円が必要だとします。定額型保険に加入し、満期時に100万円を受け取れるように設定しておけば、計画的に教育資金を準備することができます。同様に、老後の生活資金として毎月20万円の年金を受け取りたい場合にも、定額型保険で備えることが可能です。

一方で、投資で利益を得て、受け取れる金額を増やしたいと考えている方には、変額型保険という選択肢もあります。変額型保険は、運用成果によって受け取れる金額が変動する保険です。定額型保険と比べると、投資で利益が上乗せされる可能性がありますが、損失が出る可能性も存在します。そのため、将来受け取れる金額が変動することに抵抗がない方、ある程度の投資リスクを取れる方が検討するのに適しています。ご自身の状況や将来設計に合わせて、最適な保険を選びましょう。

項目 定額型保険 変額型保険
受け取り金額 契約時に確定 運用成果により変動
保険料 一定
メリット 将来設計が容易
家計管理が容易
安定性
利益上乗せの可能性
デメリット 損失の可能性
投資リスク
適している人 安定性を求める人
確実な金額を確保したい人
投資リスクを取れる人
変動する金額に抵抗がない人

変額型保険とは

変額型保険とは

変額型保険は、文字通り、もらえるお金が変わる保険です。普通の保険は、あらかじめ決まった金額が受け取れますが、変額型保険は保険会社が私たちのお金を株式や債券で運用し、その結果によって受け取る金額が変わります。株式や債券といった値動きのあるものに投資をするため、まるで投資信託のように、値上がりすれば多くのお金が戻ってくる可能性があり、値下がりすれば元本割れのリスクも抱えています。

この保険の魅力は、うまくいけば普通の保険よりも多くのお金を受け取れる可能性があることです。低金利時代に将来のお金に不安を感じている方や、ある程度の損失は許容できる範囲で少しでも増やしたいと考えている方に選ばれています。

一方で、投資で損失が出た場合は、受け取る金額が減ってしまうというリスクも忘れてはいけません。最悪の場合、支払ったお金よりも少ない金額しか戻ってこない可能性もあるのです。つまり、変額型保険は、利益と損失の両方の可能性を秘めた、いわば『ハイリスク・ハイリターン』の商品と言えるでしょう。

変額型保険は、将来受け取るお金を増やすことを目指す一方で、元本割れのリスクも伴うため、誰にでも合う商品とは言えません。例えば、安定した金額を受け取りたい方や、損失を避けたい方、投資の知識が少ない方には不向きです。

加入を検討する際は、保険会社から詳しい説明を受け、パンフレットだけでなく契約概要や注意書きといった資料もきちんと読んで、メリットだけでなくリスクもきちんと理解することが大切です。複雑な仕組みの商品ですので、内容を理解しないまま加入すると、後になって後悔する可能性もあります。専門家などに相談してみるのも良いでしょう。

項目 内容
特徴 保険会社が株式や債券で運用し、その結果によって受取額が変動する保険。
メリット うまくいけば普通の保険よりも多くのお金を受け取れる可能性がある。
デメリット 投資で損失が出た場合は、受取額が減ってしまうリスクがある。最悪の場合、元本割れも有り得る。
向き不向き
  • 向き:低金利時代に将来のお金に不安を感じている方、ある程度の損失は許容できる範囲で少しでも増やしたいと考えている方
  • 不向き:安定した金額を受け取りたい方、損失を避けたい方、投資の知識が少ない方
注意点 保険会社から詳しい説明を受け、パンフレットだけでなく契約概要や注意書きといった資料もきちんと読んで、メリットだけでなくリスクもきちんと理解することが大切。専門家への相談も推奨。

二つの型の比較

二つの型の比較

保険には様々な種類がありますが、大きく分けて将来受け取れる金額があらかじめ決まっているタイプと、運用実績によって変動するタイプがあります。それぞれ「定額型保険」と「変額型保険」と呼ばれ、どちらが良いかは、加入する人の状況や考え方によって大きく変わるため、一概に断言できません。

まず、定額型保険は、将来受け取れる金額があらかじめ決まっていることが大きな特徴です。契約時に将来の受取額が確定するため、将来設計が立てやすく、安心して加入できます。経済状況が変化しても、約束された金額は必ず受け取れるため、安定性を重視する人に向いています。一方、変額型保険は、保険料の一部が株式や債券などの金融商品で運用され、その運用実績によって将来の受取額が変動します。つまり、市場の動向次第で受取額が増える可能性がある一方、減ってしまうリスクも伴うということです。

定額型保険は、まるで安全な場所に荷物を預けるようなものです。預けた荷物はそのままの状態で確実に返却されます。一方、変額型保険は、預けた荷物が大きくなる可能性もある代わりに、小さくなってしまうかもしれない、そんな性質を持っています。どちらが良いかは、預ける荷物の種類や、荷物に対する考え方によって異なります。

例えば、将来必ず必要になる教育資金などは、安全確実に確保したいと考える人が多いでしょう。そのような場合は、定額型保険の方が適していると言えます。一方、老後資金のように、ある程度余裕を持って準備できる資金であれば、変額型保険で運用益を狙うのも一つの選択肢となります。

最後に、保険選びで最も大切なのは、自分の状況や目的に合った商品を選ぶことです。保険は人生における様々なリスクに備えるための大切な手段です。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、専門家にも相談しながら、じっくりと検討することをお勧めします。

項目 定額型保険 変額型保険
将来の受取額 あらかじめ確定 運用実績により変動
メリット 将来設計が立てやすい、安定性が高い、約束された金額を受け取れる 市場の動向次第で受取額が増える可能性がある
デメリット 運用益は期待できない 元本割れのリスクがある
教育資金など確実に確保したい資金 老後資金など余裕を持って準備できる資金
イメージ 安全な場所に荷物を預ける 預けた荷物が大きくなる可能性もある代わりに、小さくなってしまうかもしれない

リスクへの考え方

リスクへの考え方

人生における様々な不確かな出来事、つまり危険に備えるために、私たちは保険という仕組みを利用します。保険を選ぶ際には、自分がどれだけの危険を負っても大丈夫か、つまりどれだけの損失に耐えられるかをしっかりと考えることが大切です。

保険には様々な種類がありますが、大きく分けて将来受け取れる金額があらかじめ決まっているものと、そうでないものがあります。前者は、受け取る金額が確定しているため、将来に対する安心感が高く、危険は低いと言えるでしょう。例えば、毎月決まった保険料を支払うことで、将来、病気や怪我をした際に一定の金額を受け取れるといったものです。将来の受け取り額が確定しているため、計画的に将来設計を立てることができます。

一方、後者は、運用成績によって将来の受け取り額が変動するため、状況によっては大きく増える可能性もありますが、逆に減ってしまう可能性もあります。株式投資のように、高い利益が期待できる反面、損失が出る危険性も抱えていると言えるでしょう。

どれだけの危険を負えるかは、人によって様々です。若い世代で、まとまった貯蓄がある方は、多少の損失が出ても、長い目で見て取り戻せる可能性があるため、比較的大きな危険を負えるかもしれません。一方で、定年退職が近く、まとまった貯蓄がない方は、大きな損失が出ると生活に支障が出る可能性があるため、危険を避ける必要があるでしょう。自分の性格や今の暮らし向き、将来設計などをよく考え、無理のない範囲で保険を選ぶことが大切です。

保険は、将来の不安を和らげるためのものです。ですから、保険に加入することで新たな不安を抱え込むようなことがあってはいけません。保険会社の担当者とじっくり話し合い、様々な商品のメリットだけでなく、デメリットもきちんと理解した上で、自分に最適な保険を選びましょう。

保険の種類 将来の受取額 リスク メリット デメリット 適した人
確定型 あらかじめ決まっている 低い 将来設計が立てやすい、安心感がある リターンが低い 安定を求める人、まとまった貯蓄がない人、高齢者
変動型 運用成績によって変動 高い リターンが高い可能性がある 損失が出る可能性がある リスク許容度が高い人、若い世代、まとまった貯蓄がある人

将来設計への活用

将来設計への活用

人生には、結婚、出産、家の購入、子供の教育、老後生活への備えなど、様々な出来事が待っています。これらの出来事には、それぞれ必要なお金も大きく変わってきます。将来に向けてしっかりとお金の準備をするために、保険はとても役に立つ手段です。

大きく分けて、約束された金額を受け取れるタイプの保険と、お金を運用して将来の資産形成を目指すタイプの保険があります。約束された金額を受け取れるタイプの保険は、例えば、子供の教育資金や老後の生活資金など、将来のある時点でまとまったお金が必要になる場合に適しています。このタイプの保険に加入すると、毎月決まった金額を保険会社に払い込み、将来、あらかじめ決めておいた金額を受け取ることができます。そのため、将来必要なお金を確実に準備することができます。

一方、お金を運用するタイプの保険は、余裕資金で将来に向けてより多くの資産を築きたいという場合に適しています。このタイプの保険では、払込金の一部を株式や債券などで運用し、運用成果に応じて将来受け取れる金額が変わります。運用によって将来受け取れる金額が増える可能性がある一方、経済状況によっては減ってしまう可能性もあるため、ある程度の投資リスクを理解した上で加入を検討する必要があります。

どちらのタイプの保険も、それぞれにメリットとデメリットがあります。大切なのは、自分の将来設計、つまり、どのような人生を送りたいのか、そのためにどれくらいのお金が必要なのかをしっかりと考え、自分の状況や目的に合った保険を選ぶことです。保険は、将来の様々な不安を和らげ、安心して暮らしていくための心強い味方となるでしょう。

保険の種類 特徴 メリット デメリット 適したケース
約束された金額を受け取れるタイプの保険 毎月決まった金額を払い込み、将来あらかじめ決めておいた金額を受け取る 将来必要なお金を確実に準備できる 運用成果による増額はない 子供の教育資金、老後の生活資金など、将来のある時点でまとまったお金が必要な場合
お金を運用するタイプの保険 払込金の一部を株式や債券などで運用し、運用成果に応じて将来受け取れる金額が変わる 運用によって将来受け取れる金額が増える可能性がある 経済状況によっては元本割れのリスクがある 余裕資金で将来に向けてより多くの資産を築きたい場合
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