定期保険:必要な保障を必要な期間

生命保険

定期保険:必要な保障を必要な期間

保険を知りたい

先生、定期保険ってよく聞くんですけど、どんな保険なんですか?

保険アドバイザー

定期保険は、決められた期間だけ保障される死亡保険のことだよ。例えば、10年間の定期保険に入ると、その10年の間に亡くなった場合にだけお金が支払われるんだ。

保険を知りたい

つまり、10年無事に過ごしたら、何ももらえないってことですか?

保険アドバイザー

その通り。だから掛け捨て保険とも呼ばれるんだよ。でも、その分、同じ保障額の終身保険よりも保険料が安いのがメリットなんだ。

定期保険とは。

『定期保険』とは、決められた期間だけ保険が続く死亡保険のことです。この決められた期間内に亡くなった場合のみ、保険金が支払われます。いわゆる「掛け捨て保険」と呼ばれるものです。もし、保険期間が終わりまで生きていた場合は、満期保険金などは支払われず、契約はなくなります。

定期保険とは

定期保険とは

定期保険は、約束した期間、つまり保険の効力が続く期間が決まっている死亡保険のことです。この決められた期間内に、保険の対象となる人が亡くなった場合、残された家族など、あらかじめ決めておいた人にお金が支払われます。このお金のことを保険金といいます。逆に、保険の効力が続く期間が終わりを迎えるまで、保険の対象となる人が生きていた場合は、お金の支払いは一切なく、契約はそこで終わりとなります。

簡単に言うと、保険料を納める期間と、もしもの場合に備える保障の期間がぴったり同じ保険です。例えば、子供がまだ小さく、教育費がかかる間だけ、あるいは住宅ローンが残っている間だけなど、必要な保障を必要な期間だけ持ちたいという方に適しています

定期保険には、保険の効力が続く期間が更新できるタイプのものもあります。更新型と呼ばれるこのタイプは、はじめは短い期間で契約し、その後、必要に応じて期間を延ばしていくことができます。ただし、更新する度に年齢が上がっているため、保険料は高くなります。

一方、保険の効力が続く期間が最初から最後まで変わらないタイプのものもあります。これを全期型といいます。全期型は、更新型と比べて、将来の保険料の値上がりがありません。そのため、長期的に安定した保障を望む方に適しています。

このように、定期保険には様々な種類があります。それぞれのメリット、デメリットをよく理解し、自分の状況や将来設計に合った保険を選ぶことが大切です。保険の専門家などに相談しながら、じっくりと検討しましょう。

種類 期間 保険料 メリット デメリット 適している人
更新型 更新可能 (最初は短期間) 更新ごとに増加 必要に応じて期間延長可能 将来保険料が上がる 必要な保障を必要な期間だけ持ちたい人
全期型 最初から最後まで一定 一定 長期的に安定した保障 期間変更不可 長期的に安定した保障を望む人

定期保険のメリット

定期保険のメリット

定期保険には多くの利点があります。まず、保険料の安さが大きな魅力です。生涯にわたって保障が続く終身保険などと比べると、一般的に保険料が安く設定されています。これは、保障期間が定められているため、保険会社が支払う可能性のある保険金が限定されるためです。つまり、保険会社のリスクが低くなる分、保険料も抑えられるのです。

また、必要な保障の金額や期間を自由に決められる点もメリットです。例えば、住宅ローンが残っている期間だけ、あるいは子供が独立するまでの期間だけなど、ライフステージの変化に合わせて保障内容を調整できます。大きな保障が必要な期間だけ、集中的に備えることができるので、家計の負担を軽減しながら、必要な保障を得ることが可能です。

さらに、定期保険は更新型と非更新型があり、将来の状況に応じて選択できます。更新型は保障期間が満了した時に更新することで、保障を継続できます。ただし、更新する度に年齢が上がっているため、保険料は高くなります。一方、非更新型は更新がなく、保障期間が満了すると保障は終了します。保険料は更新型に比べて高くなりますが、保障期間中は一定の保険料で保障を受けられます。

このように、定期保険は費用を抑えつつ、必要な保障を必要な期間だけ確保できるという利点があります。若い世代や、特定の期間だけ大きな保障を必要とする人にとって、非常に有効な保険と言えるでしょう。ただし、保障期間が終了すると保障がなくなるため、将来のライフプランをしっかりと見据えて、他の保険との組み合わせも検討しながら、自分に最適な保障内容を選ぶことが大切です。

メリット 説明
保険料が安い 保障期間が定められているため、保険会社のリスクが低く、保険料が抑えられる。
保障金額と期間を自由に設定可能 ライフステージの変化に合わせて保障内容を調整でき、必要な保障を集中的に備えられる。
更新型と非更新型を選択可能 更新型は保障期間満了時に更新可能(保険料は上昇)。非更新型は更新なしで保障期間満了時に終了(保険料は高めだが一定)。
必要な保障を必要な期間だけ確保 費用を抑えつつ、特定の期間に大きな保障が必要な場合に有効。

定期保険のデメリット

定期保険のデメリット

定期保険は、必要な保障を必要な期間だけ確保できるという利点がありますが、加入を検討する際には、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。その一つが、保険期間が満了すると契約が終了してしまう点です。人生設計の変化などで、保障期間の延長を希望する場合、改めて契約を結び直す必要があります。この時、注意が必要なのは保険料です。更新時の年齢は、最初の契約時よりも上がっているため、同じ保障額を確保しようとするならば、以前より高い保険料を支払う可能性が非常に高くなります。場合によっては、健康状態の変化により、希望する保障額での契約が難しくなるケースも考えられます。

また、定期保険は、満期を迎えても、支払った保険料が戻ってくることはありません。保障期間中に万一のことがあれば、契約で定められた保険金が支払われますが、満期まで無事に過ごした場合、支払った保険料に対する金銭的な見返りは一切ありません。いわば掛け捨て型の保険であるため、保険料は支払った時点で費用として計上されることになります。そのため、保険に貯蓄性も求める方には、定期保険はあまり適していません。むしろ、貯蓄型の生命保険や、個人年金保険などを検討する方が良いでしょう。

さらに、健康状態によっては更新ができない可能性もあります。契約時には健康状態に問題がなくても、更新時までに病気を患ったり、大きな怪我をした場合、更新が認められない、あるいは、保険料が大幅に上がる可能性があります。将来の健康状態に不安がある方は、これらの点を踏まえて、慎重に検討する必要があります。定期保険は、保障を得るための費用と割り切り、他の方法で将来への備えをしておくことが大切です。

メリット デメリット・注意点
必要な保障を必要な期間だけ確保できる。
  • 保険期間満了後は契約終了。
  • 更新時は年齢上昇のため保険料が上がる可能性が高い。
  • 健康状態の変化により、希望額での契約が難しくなることも。
  • 満期でも支払った保険料は戻らない(掛け捨て型)。
  • 貯蓄性はない。
  • 更新時に健康状態によっては更新不可、または保険料大幅アップの可能性あり。

定期保険の種類

定期保険の種類

定期保険は、決められた期間、保障が続く生命保険です。この保険期間の長さや保険料の払い方によっていくつかの種類に分かれます。大きく分けると、保険料のタイプと更新の有無で分類できます。

まず、保険料のタイプに着目してみましょう。代表的なものは「平準定期保険」です。これは保険期間中、保険料が一定のため、家計管理がしやすく、将来の保険料負担を予測しやすいという利点があります。一方で、物価上昇が著しい場合、相対的に受け取れる保険金の実質的な価値が下がってしまう可能性も考慮しなければなりません。もう一つは「逓増定期保険」です。このタイプは、加入当初は保険料が低く抑えられていますが、年齢を重ねるにつれて保険料が段階的に上がっていきます。若い頃は支出を抑えたい、将来収入が増える見込みがあるという方に適しています。ただし、将来の保険料負担の増加に対応できるか、慎重に検討する必要があります。

次に、更新の有無を見ていきましょう。「更新型定期保険」は、保障期間が満了した後も、一定の条件を満たせば更新できます。更新ごとに保険料は上がりますが、長期間の保障を確保できることがメリットです。健康状態の変化などで新たな保険に加入するのが難しい場合でも、保障を継続できる安心感があります。ただし、更新するたびに保険料が上がるため、将来の保険料負担の増加に備える必要があります。一方、「非更新型定期保険」は、保障期間の満了とともに契約が終了します。更新がないため、保険料の総額は更新型に比べて低く抑えられます。必要な期間だけ保障を受けたい、将来のライフプランに合わせて改めて保険を見直したいという方に適しています。しかし、保障期間終了後は新たな保障が必要となる場合、健康状態によっては加入が難しくなる可能性もあるため注意が必要です。

このように、定期保険には様々な種類があります。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、ご自身のライフステージ、経済状況、保障ニーズに合ったタイプを選ぶことが大切です。将来のライフプランを踏まえ、保障内容や保険料をじっくりと比較検討し、最適な定期保険を選びましょう。

分類 種類 メリット デメリット
保険料のタイプ 平準定期保険 保険期間中、保険料が一定のため家計管理がしやすい。将来の保険料負担を予測しやすい。 物価上昇が著しい場合、相対的に受け取れる保険金の実質的な価値が下がってしまう可能性がある。
逓増定期保険 加入当初は保険料が低く抑えられている。若い頃は支出を抑えたい、将来収入が増える見込みがある方に適している。 年齢を重ねるにつれて保険料が段階的に上がっていく。将来の保険料負担の増加に対応できるか、慎重に検討する必要がある。
更新の有無 更新型定期保険 保障期間が満了した後も、一定の条件を満たせば更新できる。長期間の保障を確保できる。健康状態の変化などで新たな保険に加入するのが難しい場合でも、保障を継続できる安心感がある。 更新ごとに保険料は上がる。将来の保険料負担の増加に備える必要がある。
非更新型定期保険 更新がないため、保険料の総額は更新型に比べて低く抑えられる。必要な期間だけ保障を受けたい、将来のライフプランに合わせて改めて保険を見直したいという方に適している。 保障期間終了後は新たな保障が必要となる場合、健康状態によっては加入が難しくなる可能性がある。

誰に適しているか

誰に適しているか

定期保険は、限られた期間に大きな保障を必要とする人に適しています。例えば、子供が小さいうちは教育費がかかり、住宅の借金なども残っている家庭では、もしものことがあった場合に備えて、大きな死亡保障が必要となるでしょう。

若い世代は、一般的に健康状態が良い場合が多く、保険料が比較的安く設定されているため、少ない負担で大きな保障を得ることができます。そのため、将来への備えとして、定期保険は有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

また、住宅の借金のように、一定期間で完済する予定の大きな負債を抱えている場合、その期間に合わせて定期保険に加入することで、万が一のことがあっても、残された家族が安心して返済を続けられるよう備えることができます。

一方で、貯蓄も同時に考えている人や、一生涯の保障を望む人には、終身保険といった他の保険商品の方が適しているでしょう。終身保険は、貯蓄性も備えており、一生涯の保障を提供するため、長い目で見た備えとなります。

このように、保険には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。自分自身の生活設計やお金の状況に合わせて、最適な保険を選ぶことが大切です。保険の専門家や代理店に相談することで、自分に合った保険を見つける助けになるでしょう。保険は将来への安心を確保するための大切な備えです。しっかりと考えて、自分に最適な保障を選びましょう。

特徴 定期保険のメリット 定期保険のデメリット
保障期間 限られた期間 一生涯の保障はない
保障額 大きな死亡保障
保険料 若い世代は比較的安い
適している人
  • 子供が小さい家庭
  • 住宅ローンなど負債がある人
  • 若い世代
  • 貯蓄もしたい人
  • 一生涯の保障を望む人

まとめ

まとめ

人生における様々なリスクに備える上で、保険は大切な役割を担います。数ある保険商品の中でも、定期保険は保障の期間と金額を自由に設定できるため、特定の時期に必要な保障を効率的に準備できるという利点があります。保障を得られる期間と金額を自分で決められる柔軟性が、定期保険の大きな魅力と言えるでしょう。例えば、住宅ローン返済中の万一の場合に備えたり、子供の教育費がかかる期間だけ保障を確保したりといった、計画的な利用が可能です。

また、定期保険は保険料が比較的低いことも大きな特徴です。保障の範囲を限定することで、終身保険などに比べて少ない負担で必要な保障を確保できます。家計への負担を抑えながら、将来の不安に備えたいという方に適した保険と言えるでしょう。

しかし、定期保険には保障期間が終了すると、それまでに支払った保険料は戻ってこないという点も理解しておく必要があります。いわゆる「掛け捨て」と呼ばれる仕組みです。一見すると損をしているように感じられるかもしれませんが、限られた予算で大きな保障を得られるというメリットの裏返しでもあります。

定期保険を選ぶ際には、保障内容だけでなく、保険料の負担や保障期間など、様々な要素を総合的に判断することが大切です。他の保険商品、例えば終身保険や医療保険などと比較検討し、自分のライフステージや経済状況、家族構成などに合った最適な保険を選ぶようにしましょう。どの保険が自分に合っているのか判断が難しい場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの方法です。専門家の客観的なアドバイスを受けることで、より適切な保険選びができるでしょう。将来の安心を手に入れるために、保険を賢く活用していきましょう。

メリット デメリット その他
保障の期間と金額を自由に設定できる
特定の時期に必要な保障を効率的に準備できる
保険料が比較的低い
限られた予算で大きな保障を得られる
保障期間が終了すると保険料は戻らない(掛け捨て) 保障内容、保険料の負担、保障期間など様々な要素を総合的に判断する必要がある
他の保険商品(終身保険、医療保険など)と比較検討する
自分のライフステージ、経済状況、家族構成などに合った保険を選ぶ
ファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの方法
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