入院給付金

医療保険

入院保障の限度日数とは?

病気やけがで入院が必要になったとき、医療費の負担を軽くしてくれるのが医療保険です。医療保険に加入すると、入院した際に「入院給付金」を受け取ることができます。これは、入院中の生活費や治療費の足しにすることができるお金です。しかし、この入院給付金には一度の入院で受け取れる日数に限りがあるという点に注意が必要です。この限度日数のことを「一回の入院の支払い限度日数」といいます。たとえば、一回の入院の支払い限度日数が60日の医療保険に加入していたとしましょう。100日間入院した場合、給付金を受け取れるのは最初の60日間だけで、残りの40日間は給付金の対象外となります。つまり、どんなに長く入院しても、この限度日数を超えた入院日数分については給付金は支払われません。この一回の入院の支払い限度日数は、商品によって大きく異なります。短いものでは30日、長いものでは360日や730日といったものまであります。限度日数が長いほど、入院が長期化した場合でも安心して給付金を受け取ることができますが、一般的には保険料も高くなる傾向にあります。そのため、医療保険を選ぶ際には、自分の生活スタイルや健康状態、家計の状況などをよく考えて、適切な限度日数の商品を選ぶことが大切です。日頃から健康に気を付けている人や、短期入院で済む可能性が高い人は、限度日数が短く保険料が安い商品を選ぶという選択肢もあります。一方で、持病があり入院が長期化する可能性が高い人や、入院中の生活費の負担を少しでも減らしたい人は、限度日数が長く手厚い保障が受けられる商品を検討する必要があるでしょう。将来の病気やけがのリスクに備え、自分に合った保障内容の医療保険を選びましょう。
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入院保障の進化:1泊2日入院とは?

これまで入院の費用を保障する仕組みは、入院した期間が一定よりも長い場合にのみお金が支払われることが普通でした。たとえば、8日以上入院しないと保障の対象にならず、短い入院ではお金が受け取れないといった問題がありました。怪我をして入院した場合でも、5日以上の入院が必要とされる場合が多く、短い入院の費用は加入者自身の負担となり、家計を圧迫することも少なくありませんでした。医療の技術が進歩し、様々な治療方法が出てきたことで、短い入院で済む場合が増えてきました。日帰り手術なども一般的になってきています。しかし、従来の入院保障ではこのような短期入院に対応できない場合が増え、十分な保障を受けられない人が増えてきました。入院が短期化しているにもかかわらず、従来の保障は長期入院を前提としていたためです。たとえば、日帰り手術で費用が10万円かかったとします。この手術は入院日数が0日なので、8日以上の入院が必要な従来の入院保障ではお金は一円も受け取れません。高額な医療費を全額自己負担しなければならず、経済的な負担が大きくなってしまいます。また、病気や怪我の種類によっては、入院期間が短くても高額な費用がかかる場合があります。たとえば、先進医療と呼ばれる最新の治療法は、入院期間が短くても費用が高額になることがあります。このような場合、従来の入院保障では十分な保障を受けることが難しいという問題がありました。このような背景から、入院期間の長さに関わらず保障を受けられる新しい仕組みが必要とされています。入院日数ではなく、実際に発生した医療費を保障する仕組みや、短期入院でも一定の金額が受け取れる仕組みなど、様々な新しい保障の仕組みが求められています。