確定申告

税金・節税

保険料控除証明書とは?年末調整と確定申告での活用

お金をためるための制度の一つである保険には、生命保険や医療保険、介護医療保険、個人年金保険など様々な種類があります。これらに加入し、保険料を支払うと、支払った金額の一部を所得から差し引くことができる「保険料控除」という制度を利用できます。この制度を使うためには、「保険料控除証明書」という大切な書類が必要になります。この証明書は、あなたが保険に加入し、保険料を支払ったという事実を証明するものです。年末調整や確定申告の際に、この証明書を提出することで、保険料控除を受けることができます。控除を受ければ、所得税が少なくなり、手元に残るお金が増えます。証明書には、保険の種類、契約者の氏名、保険料の金額などが記載されています。生命保険、介護医療保険、個人年金保険など、控除の対象となる保険は複数あります。また、それぞれの保険の種類によって、控除額の上限が決められています。例えば、生命保険料控除の上限は4万円、介護医療保険料控除の上限は4万円、個人年金保険料控除の上限は4万円です。これらの控除を組み合わせることで、最大12万円の控除を受けることも可能です。そのため、ご自身が加入している保険がどの種類に該当し、どれだけの控除を受けられるのかをしっかりと確認しておくことが大切です。保険料控除証明書は、大切に保管するようにしてください。万が一、紛失してしまった場合、再発行の手続きが必要になりますが、手続きは複雑な場合もあり、時間もかかってしまうことがあります。再発行の手続きには、保険会社への連絡や所定の書類の提出などが求められることもありますので、紛失しないように注意深く保管しましょう。また、保険会社によってはインターネットで証明書の再発行手続きができる場合もありますので、確認してみるのも良いでしょう。
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青色申告で税金対策

所得税は、国民一人ひとりが自分の所得とそれに応じた税金を計算し、国に納めるという自主申告制度をとっています。この制度の中で、日々の取引をきちんと帳簿につけ、その記録を元にして正確な申告をすることで、所得の計算において有利な扱いが受けられる制度、それが青色申告制度です。確定申告には大きく分けて白色申告と青色申告の二種類があり、青色申告を選ぶと、税金の計算において様々な特典を受けることができます。白色申告は、簡易な帳簿づけで済む一方、税制上の特典は少なくなっています。対して青色申告は、複式簿記と呼ばれる少し複雑な帳簿の記帳が必要になりますが、その分、税制上のメリットが大きくなります。これは、きちんと帳簿をつけることで、事業の状況を正しく把握し、適正な納税を進めることを目的としています。青色申告を選ぶためには、事前に税務署へ届け出をする必要があります。これはいわば税務署に対して「私はきちんと帳簿をつけて、正しい申告をします」という約束をするようなものです。その約束を守ることで、最高で65万円の控除をはじめとする税制上のメリットが得られる仕組みとなっています。これらのメリットは、事業の規模や内容に関わらず、青色申告を選択した人に適用されます。例えば、副業で収入がある場合や、個人事業主として事業を営んでいる場合など、様々な状況で活用することができます。ちなみに、「青色」という名前は、昔、申告書の用紙が青色だったことに由来しています。今では白色の用紙も使われていますが、制度の名称としては「青色申告」として残っています。