部位不担保

医療保険

特定部位不担保:保険の落とし穴

特定部位不担保とは、文字通り、体の一部の病気や怪我について、保険金が支払われない契約のことです。簡単に言うと、保険に入っていてもある特定の部位に起きたことについては、保障を受けられないということです。例えば、腰に昔から具合の悪いところがある人が医療保険に入ろうとした時、保険会社から腰の治療費は出しませんという条件を提示されることがあります。これが特定部位不担保です。一見すると、自分に不利な条件のように思えるかもしれません。しかし、特定部位不担保を受け入れることで、毎月の保険料を安く抑えたり、本来であれば入れない保険に入れたりするという良い点もあります。例えば、持病があるために保険への加入を断られていた人が、特定部位不担保とすることで加入できるようになるケースもあります。また、健康な人でも特定部位不担保を付けることで保険料を安くできる場合があります。しかし、どの部分が不担保になっているかをきちんと把握していないと、いざという時に保険金が受け取れず、困ってしまうということも起こりえます。例えば、膝の手術が必要になった時、実は膝が不担保の対象で、手術費用が全く出ないということもあり得ます。ですから、保険の契約をするときには、契約内容をよく読んで、どの部位が不担保になっているのか、何が保障されて何が保障されないのかを、しっかりと理解することがとても大切です。また、保険会社によっては、一定期間が経過した後、特定部位不担保を外せる場合もあります。将来を見据えて、定期的に保険の見直しをすることも考えてみましょう。