
特別勘定の口数とは?
特別勘定というのは、生命保険会社がお金を集めて運用するしくみの中で、他の資産とは分けて管理されている勘定のことです。この特別勘定では、契約者一人ひとりの持ち分を口数という単位で表します。例えるなら、大きなケーキをみんなで分けて食べるとき、一人ひとりの取り分を一切れとすると、この一切れの大きさが口数に相当します。ケーキ全体が特別勘定のすべての資産を表し、一切れの大きさが、それぞれの契約者が保有する資産の割合を示しているわけです。では、この口数はどのように決まるのでしょうか。口数は、契約を結ぶ際にお客さまが支払った保険料を、特別勘定で決められた基準となる数値で割ることで計算されます。この基準となる数値は、市場の動きなどに応じて変化する指数が使われます。支払った保険料が多いほど、保有する口数は多くなります。また、計算に使う指数の値が小さいほど、口数は多くなります。同じ金額の保険料を支払った場合でも、指数の値が低いときほど、多くの口数を保有できるということです。この口数は、特別勘定の運用成果によって変動します。もし運用がうまくいけば、口数の値は上がり、反対に運用がうまくいかなければ、口数の値は下がります。そして、この口数の値の変化は、最終的に受け取れる金額に影響を与えます。つまり、口数が多いほど、運用成果が良ければ受け取れる金額も多くなり、運用成果が悪ければ受け取れる金額も少なくなるということです。